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前田裕二さんの著書『メモの魔力』が、メモ術を学ぶ本だと思ったらもったいない。
この本で紹介されている思考の型「ファクト→抽象化→転用」をマスターすることが最重要です。
つまり、情報(ファクト)から本質を見抜き(抽象化)、具体的な行動(転用)に着地させる「思考の型」を理解すること。
この思考の型から導き出された「具体的な行動」こそが、いわゆる正しい努力(正しい方向の努力)、報われる努力になり、結果が出る行動になるからです。
『メモの魔力』は人生を変える思考術の本でした。
本質を見抜く力がつく
思考の型「ファクト→抽象化→転用」において、「抽象化」は本質を見抜く思考過程そのものです。
「抽象化」を理解できれば、本質を見抜く力がつくのです。
腑に落ちたとたん、自分の目の前にあるもの、自分の中にある考えや経験が自動的に整理整頓されていくような不思議な感覚になりました。
読み終わる前から自分に変化が起きはじめ、「今読んでいる部分が重要かどうか」を瞬時に判断できるので、どんどん本の読むスピードが上がりました。
重要かどうかの判断も本質を見抜いた上での判断なので迷いがありません。
正しい方向の努力を導き出す思考過程がわかる
思考の型「ファクト→抽象化→転用」において、「転用」は具体的な行動に着地させることです。
この思考の型から導き出された「具体的な行動」こそが、いわゆる正しい努力(正しい方向の努力)、結果が出る行動になります。
正しい方向の努力を導き出す思考過程がわかるので、行動自体に迷いがなくなり、落ち着いてゴールまで歩けます。
思考の型を使いこなす最強ツールが「メモ」
思考の型「ファクト→抽象化→転用」が腑に落ちると、思考の型を使いこなす最強ツールが「メモ」だとわかりました。
頭の中で思考を展開させるより、目に見えない思考を書き出すことで自分を客観視できる方が重要だからです。
そして、「抽象化」と「転用」の思考過程がわかると、同じことをしていても結果が出る人出ない人の分岐点が見えました。
私の思考が行動につながらないときの理由もわかりました。
メモをとると怒られメモをとらなかったら怒られた若い頃(笑)、一体どっちが正解かと思っていましたが、『メモの魔力』はそんな次元の本ではありませんでした。
それ以上のこと、それより先のことが書いてある、人生を変える思考術の本でした。